佐藤・小野・三宅ダンススクール公式ブログ

北海道札幌市の社交ダンス教室【佐藤・小野・三宅ダンススクール】のブログです!

《進化したなと思うこと》この30年の間にダンスで進化したと思うこと 【変化を求めて進み続ける意味】

こんにちは!

 

Jumbo三宅(@sato_ds_hkosk)です。



世の中は常にいろんなことが進化、進歩していきます。

 

今はスマートフォンを誰でも持っていますが、

僕が学生の頃はスマホどころか携帯もろくにありませんでした。

 

これも進化のひとつだと思います。

 

ネットやIT関係はみんなが書くと思うので

僕はあえてダンスに関して進化したなと思うことを

お話ししたいと思います。

 

僕が学生の頃つまりダンスを始めたばかりの30年近く前と

現在でどんなところが大きく変わったかを見ていきましょう。

 

燕尾服は大きく変わった

僕が初めて燕尾服を作った時は

まだウール素材で裏地もしっかりついていました。

 

すこしずつポリエステルのものもできてきていましたが

まだ生地がテカって見えたり、

なんとなく安っぽく見えたりしていたと思います。

 

そのため多くの場合はウールで作っていたと思います。

 

ウールの生地は厚いので暑いです。

 

またウール素材はあまり伸びないのと

その頃は比較的タイトなシルエットだったので

すごく窮屈でした。

 

とくに脇の下やパンツが動きにくかったのを

覚えています。

 

またYシャツ(イカ胸)も普通に綿素材だったので

伸びません。

 

そのため袖も多少緩く作る必要があるため

結果的に燕尾服の袖の中でぐしゃっとなり

それはそれで大変でした。

 

それに比べて今の燕尾服は素材が大きく違います。

 

見た目はウールと変わりませんが、

薄くてよく伸びます。

 

また透けることもほとんどないので

裏地もなくて大丈夫です。

 

Yシャツも同様によく伸びる素材なので

某ユニ○ロのエアリ○ムのように

着心地は軽く楽ちんです。

 

そのため踊っていてもほとんどストレスになることはなく

大きな動きをすることができます。

 

また洗濯も家の洗濯機でできるので

クリーニング代も助かるというまさに神仕様です。

 

スタンダードのホールドは高くなった

僕が大学でスタンダードを習った時は

矢印のような感じがいいホールドと習いました。

 

それは間違っているとかではなく

その当時はみんながそうでした。

 

首から肩の斜めのライン状に腕を上げることで

なだらかな斜面を描くようにつくるのです。

 

そのためホールドの横の広さは若干犠牲になりますが、

肩のなだらかなラインが良いとされていました。

 

つまり撫で肩の人が有利だったんです。

 

あまり真横に上げていると高く上げすぎと言われ

下げるように指導されていたのが当時です。

 

現在はホールドの高さは高くなり

多分限界まで来ていると思います。

 

横幅を最大限に広げることに価値観が発生しているので

当然腕は床と平行になるまで上げます。

 

これ以上あげるとまた横幅が減るので

多分これ以上は上がらずにまた別の進化があると

僕は個人的に予想しています。

 

フィガーの自由度

最後は踊られるフィガーの自由度に関してです。

 

僕が学生の頃はスタンダード(当時はモダン)のひとは

みんな同じバリエーションを踊っていたように見えました。

 

ワルツならスピンしてPPになりナチュラルウィーブ。

 

あるいはファーラウェーからダブルリバーススピン

テレマーク、テレスピン、オーバースウェー

 

タンゴならダブルチェイスかファーラウェーウィスク

ストップロックからファーラウェー

そしてテレマーク、テレスピン…

 

などみんなほとんど同じでした。

 

いまは回転の方向やスウェー、繋げる順番などが

劇的に多彩になったように感じます。

 

以前はダメだと言われていた流れも

いまはなんでも使います。

 

ダンスは自由なのでそれはいいことだと思います。

 

フィガーに関してはこれからもいまは思いもつかないような流れが

どんどん生まれると思います。

 

ホールドが変わらなくてもまだまだ無限の可能性をもっていることに

驚きと喜びを感じます。

 

進化とは?

ところで進化とはなんでしょうか?

 

進化はある一定の方向に進んでいくものではありません。

 

昔は(一部の人は現在でも)進化は一定の方向に

神が進めていると信じていました。

 

現在考えられている一番確からしい進化の方法は

 

変化+適応

 

で構成されています。

 

変化とは今ある状態から少し違う状態に

変わることです。

 

いいか悪いかはわかりません。

 

この変化は自分で意識して起こすときもありますが、

生物の進化などでは基本的に突然変異です。

 

つまり偶然遺伝子変異が起きて

生物の性質が変化するということです。

 

この変化した生物が自然の中に適応できれば

その変化は進化として受け入れられます。

 

しかし自然の中で適応できないと

淘汰され滅びていきます。

 

ダンスの場合も似ていると思います。

 

いろんな変化が今まで起きてきましたが

数年経つと無くなる踊り方もたくさんありました。

 

ただその中で現在残っているものは

そのダンスの中で選択され淘汰を生き抜いて

新しいベーシックとして残っていくのでしょう。

 

今現在残っているテクニックは

その厳しいダンスの変化の中を生き抜いてきた

エリートテクニックです。

 

なので自分のダンスを進化させようと思ったら

まずそのエリートテクニックつまりベーシックを身につけることで

その後に起こる変化を導くことができると思います。

 

僕はまず今あるテクニックをしっかりと身につけて

進化できるように準備をすることが今の目標です。

 

〜まとめ〜『進化=変化+淘汰 変化しないと進化はできない。』