佐藤・小野・三宅ダンススクール公式ブログ

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社交ダンスをちょっと上手に踊る100のこと その32

社交ダンスをちょっと上手に踊る100のこと
メールマガジンで配信している、三宅建史の連載エッセイ
『社交ダンスをちょっと上手に踊る100のこと』
略して
『シャコ100』

の過去に配信した記事をのせていきます。

ためになる話やそうでない話を思いつくままにかいています。

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その32【競技会】どうやって順位を決めるのか?

競技会では順位を決める時にまず種目ごとの順位を決めます。

審査員は公正に審査しますが、予選と同様にある程度のばらつきが出て来ます。

これをきちっと計算する方法を『スケーティングシステム』と言います。

これは多数決を基本の考えとしています。

ここでは簡単にするために3人の審査員で行なったとしましょう。

審査員A 審査員B 審査員C

背番号10 1 1 6

背番号20 2 2 1

このように審査された時にどうなるのでしょうか?

選手は他に4組いますが、ここでは順位にからまないことにします。

順位を合計する方法ですと10番は「8」、20番は「6」となります。

この方法ですと1人の審査員の点数が大きく影響することになります。

よってあまりいい方法ではありません。

ダンスの場合には過半数の審査員がどのように審査しているかを考えます。

今回は審査員が3人なので2人以上が過半数です。

10番は2人が1位だと判断しています。

20番は1人のですね。

そのためこの場合は10番が1位になり20番は2位になります。

1位になった組が6位をつけられている事に不思議を感じる人もいると思います。


ダンスは料理の美味しさや絵画の美しさと同じく、タイムや距離のような明確な基準がありません。

そのため過半数の審査員が以前にお話しした姿勢や音楽性などの審査基準に従い1位だと判断した組を1位にするという方法がとられているんですよ。

2位以下も同様にその順位以上を過半数得ている組から上位に決まっていきます。

現在はテクニックや芸術性に基づき点数化している審査もあります。

ですがこれも結局は人が判断して数値化するので同じことですね。

細かい所はどうしても主観的になりますが、それを複数の審査員で判断することで公平化を図っています。

〜まとめ〜『基本的に審査員の過半数がつけた順位がその人の順位になる』