佐藤・小野・三宅ダンススクール公式ブログ

北海道札幌市の社交ダンス教室【佐藤・小野・三宅ダンススクール】のブログです!

モードジャズ

みなさまお久しぶりです。荘司です。
日曜日のBクラス競技会では、当スクールの
 
石橋・澁谷組
大活躍を見せ、嬉しいかぎりですよね。
 
しかも、スタンダードAクラス選手のデモンストレーションもあり、見ごたえたっぷりで
見に来た人達も相当楽しんでらっしゃったんじゃないかなと思います。
僕も楽しく拝見しました。
 
この時期に、Aクラスの選手の踊りを見られるのは、
各選手の今年の踊りがどうなっていくのかの判断材料にもなるような気がしました。
もちろん、その日の踊りで評価するので
あくまでも「予想」の範囲内でしかありませんが、
踊りがグッと良くなったなぁという選手が何人か居たので、楽しみだなぁ。
 
と言う書き方をするのも
今回から、僕は審査員研修に入りました。
研修なので僕の付けた点数は、選手の成績には反映されませんが
真剣に行わせて頂きました。
 
先輩たちの気遣いもあり比較的リラックスでき、
気が抜けそうな時間帯を、あらかじめ教えて頂いたり…
色んな事を教えて頂きました。
ありがとうございました。


さて、今日のメインはこれからです。
 
前回、
「バッハが、12の音階と、和音によって作曲できるって事をまとめた。」
と言うお話をしました。
そこからつなげて僕の好きなジャズの話をしようと思います。
 
「モードジャズ」
これはコード進行にたよって曲をすすめていくタイプのジャズです。
有名な人はマイルス・デイビス
超有名なトランペッターですが、この人がこのタイプを作ったと言って差し支えないと思います。
まずは曲を聴きながらにしましょう。
 
有名なのは「枯葉」ですが、モードジャズがわかりやすいように、
この曲にしました。
 
 
それまでジャズは
 
Cコード = 「ド」を起点としてスタートする「ドミソ」の音階
とか、
Em    = 「ミ」の位置を起点としてスタートする「ミソシ」の位置の音階
(この書き方は正しくなくて、「E(ドレミではミ)」の位置を起点としてとらえましょうね。
そして一個飛ばしで音を出すと和音になりますよ。と言うのが正しいのですが
解りやすいように。)
 
Em7になると、簡単に言うと「ミソシレ」の和音
 
 
で作られていたのですが、
民族音楽の音の進行って面白くて、いわゆる西洋コードばっかりじゃないよね。って事です。
日本の音階「都節」もその一つです。
ジャズの場合は、ドーリア民族の音階「ドリアン」がスタートになっています。
 
ドリアンの音階は
起点の音から3番目と7番目を下げて「ドレミファソラシド」を弾きます。
 
Cドリアンだと「ミ」と「シ」の音を半音下げて「ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ・シ♭・ド」って弾く音楽を作りましょう
ってことだと思って下さい。
 
解りやすい説明があったのでyoutubeからドリアンスケールの説明
 
で、このスケールの中に「ブルーノート・スケール」というものがあるのですが、
これについて僕は昔、すごくウソくさい話を聞かされたことがあります。
 
「ド・ミ♭・ファ・ソ♭・ソ・シ♭」の6音で弾くのですが、
 
ブルーノートの楽屋だか倉庫だかに一台のピアノがあり、
子供がそれを弾いて遊んでいたけど
そのピアノの弦が切れていて、その6つしか音が出なかった。
 
その音楽を演奏家が耳にして、ブルーノートコードを思いついた。
と言うのです。
 
はぁ~。絶対騙されてるんだろうなぁ…。
 
ブルーノートコードの説明
ちなみに、
「マイルスデイビスビバップの早い即興が苦手だったので、モードジャズに進んでいった。」
と言うのも本当なんだかどうなんだか・・・。
ジャズやお酒の話にはそんな胡散臭いお話がいっぱいありますよね~。