佐藤・小野・三宅ダンススクール公式ブログ

北海道札幌市の社交ダンス教室【佐藤・小野・三宅ダンススクール】のブログです!

荘司です。

 しばらく音楽話を続けてきて・・・ついに自分の好きなボサ・ノヴァの話をしようと思います。
実は今はブラジルではあまり聴かれていません。完全に懐メロ化してしまっています。
日本人が一番聴いてくれるのではないでしょうか?
のったりとしたサンバって感じですね。
 
Bossa(隆起) Nova(新しい)
1950年代のリオデジャネイロで、けっこう裕福な家の学生達がサロンやアパートに集まって作ら
れました。
 
一般的に有名な曲としては

黒いオルフェ」の主題歌(Manhã de Carnaval カーニバルの朝)や
イパネマの娘」ですね。
ルンバやサンバで踊られた事がある方も居ることでしょう。
 
 
で、僕の好きな曲の一つにボサノヴァの特徴を著わしている曲があります。
「ジサフィナード Desafinado (調子っぱずれ)」
ボサノヴァでは、わざと不和音やずれたコ-ドやリズムを使う時があります。
それがボサノヴァなんだよ。って感じの曲です。
 
リズムは基本的な部分は変わりませんが一定ともいえません。

なぜずらすのか
ずれたリズムやメロディーは聞いている人を不安にさせます。
不安=ドキドキする
ということで、ゆったりしている中に高揚感を作る事ができるわけです。(ゆったりはしていませんが、考え方はスイングの考え方に近いですね。)
 
ルンバで1でステップしない。というのも、黒人の人達が無意識にアクションをずらしてドキドキ感を出す為にそうしたのではないか?

理由はここにあるのではないかなぁ?と僕個人としては思っています。
1でステップしないことによって、男女のドキドキ感+リズムとアクションのずれによるのドキドキ
感の2つを作りだしているのではないかと…。
 
ボサノヴァの話に戻ります。
ボサノヴァは聞いていると落ち着きます。
ゆっくりとしているからだけではなく、この「揺らぎ」が人の心を落ち着かせるのでしょう。
 
逆説的ではありますが、人は揺れている方が安定するのかもしれません。
 
(逆…と言えば…ささやくような歌声だと思われていますが、元々声量のある人達がやっている事なので、実はライブハウス全体に聞こえるような音の大きさは有ります。)
 
さて、現在ボサノヴァは、当時のアーティストの子供たちなどが、過去の曲をフューチャリングしたり、新しい物を作ったりしています。
そして、ボサノヴァの不和音やリズム、コードのずれは、実は現代のJazzアーティスト達に受け継がれています。
一つのものが直流となって進んでいくだけではなく、他の場所に居場所を残すことも多いと言う事ですね
 
 
 
【参考用に良いサイトがあったので】
 

ランダムにボサノヴァが聞けます。
http://manson.vs.land.to/bossanova/